土偶の正体って飛鳥山博物館で見て納得!

飛鳥山公園の土偶 飛鳥山公園

飛鳥山公園の飛鳥山博物館では、土偶を見ることができます。

かつ、当時の状況を確認すると我々は、植物中心のかなりベジタリアン生活をしていたのではないか?と思うのです。

 

土偶

土偶ってあの、人形みたいなやつですよね?
くらいの認識しかないのですが、飛鳥山公園の飛鳥山博物館には土偶が展示されているんです。

説明でもありますが、通説では母体を模していると。
そう言われたらそうなんだ、としか思えません。

でも、新しい仮説が注目されています。

日本考古学史上最大の謎「土偶の正体」がついに解明 https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/65038

日本考古学史上最大の謎「土偶の正体」がついに解明 「土偶は女性モチーフ」の認識が覆った!驚きの新説(前編) | JBpress(Japan Business Press)
縄文時代に作られた土偶は、女性や妊婦をかたどったものだ、というのが多くの人の認識だろう。「そうではない」という驚きの新説を提唱したのが、人類学者の竹倉史人氏だ。では、土偶は何をかたどっているのか? その結論に至った過程と具体的な土偶の解読内容を前後編でお送りする。

土偶は植物のフィギュア

「土偶は当時の縄文人が食べていた植物をかたどったフィギュアである」

かなりぶっとんだ珍説でしょう。
艦これとか刀剣乱舞とか、擬人化したソシャゲをやりすぎでは?

オニグルミやらハマグリの話やら、とても興味深い。
でもヤフコメ欄にあるように「オレの土偶論」の域を越えていない。

これは本人も重々承知でしょう。
そしてそれは私にとってはどうでもいい。

ただこの説に共感してしまう。

 

縄文人はベジタリアンじゃね?

縄文人はベジタリアンだったのでは?と私は思っているのですが、当然、「狩猟の時代」。と言うのが常識ですが、最近は変わってきているそうです。

「狩猟採集の縄文時代」から「水田稲作の弥生時代」へ(「肉食中心」から「植物食中心」へ、「採集」から「栽培」へ)シフトしたと説明されることがもっぱらであった。ところが、近年の考古研究の進展によって、この図式が不正確であったことがすでに判明している。

そうなんだ!?

まぁ土偶の話は作者?の竹倉史人さんの書籍に任せるとして・・・

飛鳥山博物館に、「縄文時代の植物利用」としてこのことも展示されているんです。

 

縄文時代には植物を栽培

縄文時代にはすでに、植物を管理している。
農業まではいかなくても、植物を栽培していたことがわかっているんですね。

縄文時代の植物利用#土偶の正体 #竹倉史人 #縄文人

 

縄文時代の食材

西ヶ原(飛鳥山公園)で確認されている貝塚などから、当時の食材が分析されています。
貝、魚、そしてうさぎやイノシシ。

縄文時代の食品

ここで単純に考えて欲しいのが、食材の獲得コスト
大きく3パターンと考えたら、日常的に食べることができるのはどれでしょうか?

  • 植物
  • 魚介類

もう、順番通りではないでしょうか。

 

狩猟は難しい

植物を栽培していたことが明らかになっている今となっては、生きていくためには植物をもっとも頼りになるでしょう。

イノシシで考えてみても、遭遇する確率。
遭遇して仕留める労力、仕留めた肉の保存。
これらを考えると、とても安定しているとは言えません。

 

例えばマンモスがいたとして、トラックほどの大きさの動物。
人間は何人いたら仕留められるのでしょうか?

2~3人では無理でしょう。
数十人であれば、獲得した肉を分ける配分もすくなく、保存もできない時代。4~5日もすれば腐ってしまうはず。

 

罠や武器があるだろう。と思われるでしょう。
でも罠にかかる獲物の大きさは限られ、それでも毎日はかかりません。

武器にしても最初は仕留められても、動物が学習したら逃げるようになるでしょう。どちらも短期的には成功しますが、継続するのは難しいのではないでしょうか。

だったら確率の高い魚介類、安定した植物を選ぶのではないでしょうか?
選択と言うよりもそうせざるを得ないという。

なので狩猟による肉食は、ギャートルズの時代ならまだしも、知性がある縄文時代では選択しなかったであろうと思えるわけです。

 

植物の栽培を行っていて、狩猟は難しい。
これまた個人の感想でしかないのですが、だったら縄文人に聞けば良い。

この飛鳥山博物館には、土偶+貝塚+縄文人骨の同時展示があります。

縄文人骨

土器などとどうように発掘された、縄文時代の人骨だそうです。

飛鳥山博物館の縄文人骨

つまり飛鳥山には、当時の生活環境に土偶、そして人そのものが保管されているのです。

そしてこのながれ、縄文人はベジタリアンじゃね?と私が思う決定的な理由は、犬歯がないことです。

縄文人骨

犬歯(キバ、八重歯)は、雑食獣(人間も)が、肉をちぎるための歯です。食べるものによって歯の形が決まるといわれているので、犬歯がないというのは肉食ではないと考えられるわけです。

縄文時代には抜歯の風習などもあるとのことですが、抜歯のあとも見られず。先天的にない「先天性欠如歯」ということもあるそうですが、10人に1人とか。もう確認しようがないですが。

ちなみに40年くらい前に中国人の歯の治療をした近所の歯医者いわく、当時の中国人は歯がたいらが多かったそうです。堅いものや穀物などで、しっかり咀嚼をしていたのでしょうね。

 

土偶の親切、植物の栽培、そしてこの歯並び
このことを考えると、植物中心の食生活をしていたのではないかと思うのです。

最近はヴィーガンもよく聞きますが、選択の余地がなく食べられるものを食べる。そしたらかなりベジタリアンに近かった、と言うことかもしれませんね。

 

真偽のほどはともかく、土偶+貝塚+人骨 をまとめて見られる飛鳥山博物館へ。

でも緊急事態宣言で休みだけどね。

 

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